● 株式会社 山下電子設計を代表して、この名誉あるテレビジョン放送業界における最高権威の「エミー賞」を受賞することは私にとっても最高の慶びであります。この名誉ある賞を弊社に賜った米国テレビ芸術アカデミーに対して心からお礼を申し上げます。また、この機会に弊社の高度技術集団である開発技術者各位に対しても、深くお礼を申し上げたいと思います。
つい二十数年前までコンピュータ信号をそのままテレビジョン放送することが困難であった時代に、山下電子設計は世界に先駆けてコンピュータ処理ビデオシンクロナイザ、「スキャンコンバータ」を開発して、放送業界や映像業界に貢献してまいりました。それ以来、テレビジョン放送業界は高精細度、高解像度時代へと目覚しい技術発展を遂げてまいりました。
特に、米国において1997年の地上波デジタル放送開始にあわせて、山下電子設計の先進的デジタル技術を駆使して開発したHDアップコンバータを市場導入し、主要ネットワーク、各テレビ局をはじめ、ポストプロダクションにも広く導入されて、世界的に普及貢献することができました。
この「エミー賞」はDTV放送開始にあたり、現在の走査線525本をHDTV変換するデジタルアップコンバージョンの技術的開発および山下電子設計の優れた先駆的技術達成が認められた証でもあります。このたいへん名誉ある「エミー賞」を受賞したことは、山下電子設計の社員一同にとってもたいへん誇り高いものであります。
最後になりますが、私のビジネス哲学をお伝えしたいと思います。それは「人の能力に大差はない。しかし、努力の差は必ず現れる」ということであります。今後とも、山下電子設計はあらゆる努力をし、技術革新と高品質製品を通してテレビジョン放送業界において常にリーダーシップを発揮できるように頑張っていく所存であります。
ありがとうございました。 |
|