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事例紹介3:「企業内起業家育成」
○富士電機情報サービス(株) オフィスサービス事業部起業家支援オフィス
インキュベーションマネージャー 青木克彦氏
FIOは一昨年オープンした。本日共催のTAMA協会をとの共同で地域の産業活性化を目的としているが、その他にも事業機会の創出やつきあいのなかでのネットワーク構築、ビジネスチャンスの発掘などがある。また、富士電機としてはベンチャーを見抜くノウハウをみにつけたいというのがある。先ほどもインキュベーション施設は300ぐらいあるとあったが当時は自治体が中心となっているのが多く、民間企業でやっているのはほとんど例がなかったと思う。
何を特徴とするのか。富士電機はものづくりなので工場が持っているものづくりのノウハウ、ハード面でのバックヤードを生かし、TAMA協会の持つ人的ネットワーク、立ち上げの支援などソフト面での支援の両面でサポートしていくということである。このために新しい施設を作ったのではない。独身寮を改装している。入るときには、簡単な事業計画書を出しても書類審査と面談をしている。
提供サービスはものづくりの工場である東京システム製作所の試験装置をつかえる、技術相談もできるスタッフが駆けつけて、相談に乗れるなどである。計測器のレンタル、工場の持っている技術情報室といっているが図書室がつかえる。
実際にどういう企業が入っているか。もともとつくったときにはものづくりの企業ならサービスメニューをより有効に使えると思ったが、実際にはいろいろな業種だ。大学の研究室もあり、ソフトの会社もある。もちろんものづくりもあるが、我々が期待したサポートを十分使えるのは多くない。ただ、異業種がはいったおかげで中の交流はよい状況になっている、
具体的支援で実際に東京システム製作所とやっているものもあり、富士電機との共同研究も進めている。実際にFIOに入っている企業にサポートしている内容は、東京システム製作所は、プラント関係が多いがほかにもいろいろつくっている。放射線のセンサー、ファインテック事業部は外部のものづくりをサポートするところであるが相談を受けて地域のサポートもしている。サービス内容は電子機器、微細加工など設備を必要とする製品のサポートだ。小さなシリコンの板にチップの上で分析をするものなどもある。実装のライン、クリーンルームもある。製造プロセスに近いものもある。
こんな仕組みを持って、地域のものづくりのサポートをしている。